長弓
長弓(ちょうきゅう)は、弓の類型のうち、弓幹の長さが長大なものを指す。
長弓は東アジアのモンスーン気候の湿潤地帯と、西ヨーロッパのメキシコ湾流の影響を受ける温暖な地域といわばユーラシア大陸の東西の極で発達した。対して、弓のもうひとつの類型である短弓は、遊牧民の騎馬弓射などの形でユーラシア大陸内陸部の乾燥地帯で多く用いられた。
歴史的には日本の和弓と、グレートブリテン島で発達したロングボウ(ウェールズなどで一部異なる場合がある)がよく知られている。
アフリカ大陸や南米アマゾンの一部の先住民族にも原始的な造りではあるが、長尺の弓が見られる。