モンスーン(英: monsoon)は、ある地域で、一定の方角への風が特によく吹く傾向があるとき(その風を卓越風と呼ぶ)、季節によって風の吹く方角(卓越風向)が変化するものを呼ぶ。アラビア語の「季節」(موسم mawsim、マウスィム)に由来する用語である。
これは、アラビア海で毎年6月から9月にかけて南西の風が、10月から5月にかけて北西の季節風が吹き、沿岸諸国の海上貿易、交通に大きな影響を与えていたことによる。もともとは毎年同じ時期に行われる行事のことを意味していたが、アラビア海で時期によって向きが変わる風のことを指す語となり季節風として広まった。アフリカのサブサハラや南米などでは雨季の嵐や大雨を、インドや東南アジアでは雨季そのものを意味する語としても使用されている。
インドでは「モンスーンというと小学生でも知っているが、気象台ではこれについて何も知らない」と言われている。この言葉は、モンスーンが身近でありながら厳密な定義がなされていない俗語であることを意味する。
日本の教科書には季節風と表記されている。
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