マジックマッシュルーム - オンラインパズル

マジックマッシュルーム

マジックマッシュルーム(Magic mushroom, shroom)は、トリプタミン系アルカロイドのシロシビンやシロシンを含んだ、菌類のキノコの俗称。種は200以上存在し、世界中に広く自生している。毒キノコだが、主に幻覚作用であり重症や死亡はまずない。日本では『今昔物語』にて古代の呼び方で舞茸(今でいうマイタケとは違う)とされており、後世にも笑茸(わらいたけ)、踊茸などと言及された。多くが20世紀に菌類として同定され、大半はシビレタケ属 Psilocybe や糞を好むヒカゲタケ属 Panaeolus に属し、具体的な種はワライタケ、オオワライタケ、センボンサイギョウガサ、ヒカゲシビレタケ(日本原産)、ミナミシビレタケ (Psilocybe cubensis)、リバティーキャップ (Psilocybe Semilanceata) など。

中世、北米のアステカ帝国(現在のメキシコ)ではテオナナカトルと呼び、神聖なキノコとして扱ったが、そうした扱いは原住民の間に現代まで続いている。日本では1917年に菌類分類学者の川村清一が中毒症状を起こすワライタケを確認した。欧米では1950年代に、アメリカの菌類研究者のロバート・ゴードン・ワッソンらの実地調査によって、西洋においてキノコの存在が広く明らかにされマジックマッシュルームの名称が広まった。1959年ごろアルバート・ホフマンが幻覚成分を特定してシロシビンとシロシンと名をつけた。栽培されるなどしてLSDと共に「サイケ」の原動力となった。

乱用され、1971年の向精神薬に関する条約が成分シロシビンを規制したが、植物など成分を含む素材は国際規制されておらず各国の法による。アメリカ合衆国の連邦法ではキノコの所持は禁止されているが、一部の地域の法律で非犯罪化(罰金制など)されている。欧州では合法であったり、抜け道があったり規制は様々である。例えばマジックトリュフは、オランダで禁止されたキノコに代わって流通する、シロシビンを含む菌核である。日本では2002年から、シロシビンを含有するきのこ類を故意に使用・所持することは麻薬及び向精神薬取締法によって規制され、もっぱら鑑賞用となる。アメリカや日本では胞子の所持は合法である。21世紀に入り、成分シロシビンによるうつ病や薬物依存症の治療研究が注目され、日本でも強迫性障害に対するヒカゲシビレタケ抽出物が基礎研究された。

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