ベチバー(ウサル)(Vetiver、学名:Chrysopogon zizanioides)は、インド原産のイネ科の多年生草本である。名前は、タミル語の「まさかりで刈る」の意味を持つ"Vetiverr"による。
和名の"カスカスガヤ"は、インドでの名称Khus("カス"または"クス"とも、「香り高い根」の意味)による。
草は2~3mにもなり、複数がまとまって大きな株を形成するため、ススキに良く似ている。
以前は日本でも生産されていたが、現在ではほとんど生産されていない。
葉にはあまり芳香がないが、根に強い香りがあり、精油は根茎から抽出される。
香料は多くの香水に高級感のあるウッディなベースノートとして広く用いられている。利用例としては、シャネルNo.5のベースノートとして使用されている。
なお、同属の植物としてオキナワミチシバが南西諸島に分布するが、これはごく背丈の低い草で、特に香りもなく、日本国内では特に利用されていない。
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