ヘラサギ属(Platalea)は6種からなるトキ科の一属。長い脚の渉禽類で、南極大陸以外の世界中に分布している。くちばしの形状はどの種も長く平らでへら状である。
学名Plataleaの初出はカール・フォン・リンネSystema Naturae 『自然の体系』の第10版である。古代ギリシャ語で「幅広い」という意味がありくちばしの形状に由来する。 模式種はユーラシアヘラサギ (Platalea leucorodia) である。
チェッサーらが2010年に行ったヘラサギ類のミトコンドリアDNAの研究によれば、ベニヘラサギとキバシヘラサギは属内で最も近縁であるとされ、その祖となる種は他の4種の祖となる種から分化したことが分かっている。このような遺伝的関係から、ヘラサギ属をさらに2分割したPlatibis属とAjaja属の2属に分けられることもあるが、6種が形態的に非常に似通っていることから1つの属にまとめられることがほとんどである。
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