バグパイプ - オンラインパズル
バグパイプ
バグパイプ(英: bagpipes、バッグパイプ)は、リード式の民族楽器。簧(リード)が取り付けられた数本の音管(パイプ pipe)を留気袋(バッグ bag)につなぎ、溜めた空気を押し出してリードを振動させ、音を出す。バグパイプの発音原理は有簧木管楽器と同じであり、一種の気鳴楽器ではあるが、必ずしも一般的な意味での「吹奏楽器」ではない。
送気方式として、人の呼気を用いるものと、鞴(ふいご)を使うものとがある。いずれも留気袋の押圧で音管に送る空気の量を調節し、区切りなく音を出し続けることができる。旋律を演奏する主唱管(チャンター chanter)の他に、1本から数本の通奏管(ドローン drone)が付き、同時に鳴奏される。
日本ではスコットランドのグレート・ハイランド・バグパイプが最も有名であり、単にバグパイプといえばほとんどの場合にこれを指す。この他にも独自のバグパイプが、アイルランド、イタリア、スペイン、ポーランド、トルコ、バルカン半島といった広い範囲に存在している。グレート・ハイランド・バグパイプは、アイルランドや、スコットランド系移民の多い北米やオーストラリア、ニュージーランドでも盛んに演奏される。また、インドを初めとする旧イギリス植民地諸国では、軍事パレードでバグパイプによる軍楽隊が編成されることがある。
毎年世界各国で開催されているパイプフェストが、日本では「パイプフェストジャパン」として2008年10月12-19日に関西を拠点として開催された。
2015年にスロバキアのバグパイプ文化がユネスコの無形文化遺産に登録され、2017年にはアイルランドのイリアン・パイプスが登録された。