エンマーコムギ - オンラインパズル
エンマーコムギ
エンマーコムギまたはフタツブコムギはコムギ属の植物。エンマーコムギは4倍体である(4n = 4x = 28染色体)。栽培化されたものはTriticum turgidum subsp.dicoccumとTriticum turgidum conv.durumである。野生種はTriticum turgidum subsp.dicoccoidesと呼ばれる。野生種と栽培種の主な違いは、野生種は熟した種頭が砕けて種子が地面に散らばる一方、栽培種は種頭がそのまま残るため、人間が収穫しやすいという点である。
エンマーコムギは、ヒトツブコムギとともに、中近東で最初に家畜化された作物の一つである。古代世界では広く栽培されていたが、現在ではヨーロッパやアジアの山岳地帯のレリクトクロップ(かつて作物として栽培されていたが、やがて栽培されなくなり、野生化して集落の周辺に残った植物のこと)となっている。
また、エンマーコムギは、特にイタリアでファッロの一種とされている。