トリートーン
トリートーン(古希: Τρίτων, Trītōn)は、ギリシア神話に登場する海神である。長母音を省略してトリトンとも表記される。海神ポセイドーンとアムピトリーテーの息子。深淵よりの使者とされ、人間の上半身と魚の尾を持つ人魚のような姿で描かれるのが典型である。
古代ギリシア美術では、のち複数いる種族として描かれるようになった。さらには馬の前足のついた、いわゆるケンタウロ・トリートーン(イクテュオケンタウロス)の図像が彫刻などで一般化し、ローマ時代に至るまでモザイク画やフレスコ画にもちいられた。